愛媛県西予(せいよ)市城川町、四国カルストや高知県境へと続く国道197号沿いに位置する「道の駅 きなはい屋しろかわ」は、奥伊予の豊かな自然が育んだ「城川ベーコン」と「城川和栗」の二大特産品を軸に、多くのドライブ旅行者やグルメ愛好家を惹きつける道の駅です。駅名に冠された「きなはいや」とは、地元の温かい伊予弁で「いらっしゃい」「試しに一度、気軽に来てくださいね」を意味する歓迎の言葉であり、その名の通り素朴で人情味あふれるおもてなしが施設全体に息づいています。
四国西南部の山間ルートを走るドライバーや車中泊ユーザーにとって、国道197号は愛媛県の大洲市・内子町や西予市・宇和島市から高知県梼原(ゆすはら)町・須崎市方面へと抜ける最重要の横断幹線道路です。信号が少なく四季折々の渓谷美を楽しめるこの快走路において、「どこでその土地ならではの温かい食事をとるか」「夜間の仮眠や車中泊における駐車場の傾斜・静粛性はどうなっているか」「近くに長距離運転の疲れを癒やせる良質な日帰り温泉はあるか」という疑問は、旅の満足度を左右する極めて重要な関心事となります。
この記事では、ドライブ旅行や車中泊、ご当地グルメ、温泉巡りを愛するすべての旅行者に向けて、道の駅「きなはい屋しろかわ」の基本設備やアクセスルート、駐車場の傾斜や24時間トイレの清潔感、さらにはドイツ人マイスター直伝の製法で作られる厚さ約2cmの極厚「焼きベーコン」や「城川豚ベーコン丼」、1日最大3,000kgの加工能力を誇る「城川和栗」の絶品モンブラン・栗きんとん、そして車で約7〜10分の距離にある美肌の湯「クアテルメ宝泉坊(宝泉坊温泉)」までを徹底的に深掘りしてレポートします。初めて奥伊予エリアを訪れるドライブ初心者の方から、四国一周を目指すベテランの車中泊トラベラーまで、この記事を読むだけで現地での過ごし方とルート計画の悩みがすべて解決する完全ガイドです。
道の駅「きなはい屋しろかわ」の基本情報とアクセス
道の駅「きなはい屋しろかわ」は、1997年4月に登録・開駅した歴史ある道の駅であり、西予市城川町の農畜産物の開発・加工・販売を一手に担う地域商社「株式会社城川ファクトリー(城川自然牧場・城川自然農場)」が運営する「食の直営拠点」としての性格を強く持っています。単なる通過型の道路休憩施設にとどまらず、菓子加工室や特産品センターを併設し、近隣の自社工場で製造されたばかりのベーコン・ウインナーや和栗スイーツ、さらには地元農家や加工グループによる手作り商品が直売価格で並ぶため、地域住民の暮らしの拠点と観光客のグルメスポットという二つの役割が見事に融合しています。
営業時間・定休日・設備一覧
訪問前に必ず確認したい「営業時間帯」と「火曜・水曜の定休日ズレ」の早見チャートです。
| 施設・店舗名 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 本館売店・食堂「停満里」 | 営業 | 定休 | 営業 | 営業 | 営業 | 営業 | 営業 |
| 屋外売店「いっぷく茶屋」 | 営業 | 営業 | 定休 | 営業 | 営業 | 営業 | 営業 |
| クアテルメ宝泉坊(温泉) | 営業 | 定休 | 営業 | 営業 | 営業 | 営業 | 営業 |
| ジオミュージアム・美術館 | 休館 | 休館 | 開館 | 開館 | 開館 | 開館 | 開館 |
ドライブ計画や車中泊のスケジュールを組むうえで基礎となる、道の駅「きなはい屋しろかわ」および併設・関連施設の基本スペックと設備仕様を以下の表に整理しました。
| 項目 | 詳細データ・設備仕様 | 備考・利用上の注意点 |
| 施設名称 | 道の駅 きなはい屋しろかわ(特産品センター) | 運営:株式会社城川ファクトリー |
| 住所 | 〒797-1717 愛媛県西予市城川町下相1008-1 | 国道197号沿い・西予市役所城川支所前 |
| 電話番号 / FAX | TEL:0894-82-1100 / FAX:0894-82-0888 | カーナビ検索は電話番号または郵便番号が確実 |
| 営業時間(本館売店) | 9:00〜18:00 | 駐車場・トイレ・公衆電話は24時間利用可能 |
| 営業時間(飲食施設) | 軽食コーナー「停満里(とまり)」:10:30〜15:00 屋外売店「いっぷく茶屋」:日中営業 | ランチ営業は15:00終了のため到着時間に注意 |
| 定休日 | 本館・停満里:毎週火曜日、元旦(1月1日) いっぷく茶屋:毎週水曜日 | GW等の祝日にあたる火曜日は営業する場合あり |
| 駐車場 | 普通車:18台〜20台 大型車:2台〜3台 身障者用:1台(計21台〜24台) | 24時間無料開放(出入りしやすい平面駐車場) |
| 24時間トイレ | あり(男性用:5器、女性用:5器、多目的:1器) | 温水洗浄便座(ウォシュレット)完備 |
| 無料休憩所 | 茶堂型休憩所「宇宙心理庵(うちゅうしんりあん)」 | 茅葺き屋根の伝統的茶堂・茶の湯無料サービスあり |
| Wi-Fi | あり(施設内情報コーナー周辺にて無料公衆無線LAN) | 山間部のため駐車場端ではキャリア回線の併用推奨 |
| EV充電器 | なし | 約10.8km先の道の駅「日吉夢産地」に急速充電器あり |
| ゴミ箱 | 施設内に設置あり(営業時間内のみ) | テイクアウト容器用。家庭ゴミ・車中泊ゴミの投棄厳禁 |
上記の基本データから読み取れる旅行計画上の最重要ポイントは、施設内の店舗および周辺立ち寄りスポットによって定休日と営業時間帯が細かく分かれているという構造的特徴です。国土交通省四国地方整備局および運営元である城川ファクトリーの公式情報に基づくと、本館の特産品センター(9:00〜18:00営業)と館内の軽食コーナー「停満里(とまり)」(10:30〜15:00営業)は、いずれも「毎週火曜日および元旦(1月1日)」を定休日としています。また、ゴールデンウィークなどの大型連休期間中に火曜日が祝日(たとえば5月5日のこどもの日など)と重なる場合は特別に通常営業(9:00〜18:00)を行いますが、平時の火曜日は休館となります。さらに、後述する日帰り温泉「クアテルメ宝泉坊」(10:00〜21:00営業)も毎週火曜日が定休日であり、道の駅のすぐ隣にある文化施設「四国西予ジオミュージアム」「西予市立美術館ギャラリーしろかわ」「城川歴史民俗資料館」(いずれも9:00〜17:00営業)は毎週月曜日・火曜日が休館日となっています。
これに対して、本館のすぐ横で名物の「焼きベーコン」や「山盛りモンブランどら焼き」を実演販売する屋外テイクアウト店舗「いっぷく茶屋」だけは、毎週水曜日が定休日に設定されています。つまり、火曜日に訪問すると「いっぷく茶屋」は開いているものの本館売店・食堂「停満里」・宝泉坊温泉・周辺ミュージアムがすべて閉まっており、逆に水曜日に訪問すると本館売店・食堂・温泉・ミュージアムは利用できるものの、屋外の「いっぷく茶屋」のワンハンドグルメやモンブランスイーツが味わえないという「定休日のねじれ現象」が生じます。
この曜日と時間のパズルを整理すると、以下の表の通り、すべての施設・グルメ・温泉を余すことなく満喫できるゴールデンタイムは「木曜日から日曜日(および祝日)の10:30〜15:00」となります。月曜日もミュージアム休館を除けば道の駅の全店舗と温泉がすべて営業しているため、ドライブとグルメ・温泉目当ての旅行には非常に適しています。
| 施設・店舗名 | 営業時間帯 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
| 駐車場・24時間トイレ・公衆電話 | 0:00〜24:00(24時間) | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 本館(特産品センター・直売所) | 9:00〜18:00 | ○ | 休 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 軽食コーナー「停満里(とまり)」 | 10:30〜15:00 | ○ | 休 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 屋外テイクアウト「いっぷく茶屋」 | 日中営業 | ○ | ○ | 休 | ○ | ○ | ○ | ○ |
| クアテルメ宝泉坊(温泉大浴場) | 10:00〜21:00(20:00札止) | ○ | 休 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
| クアテルメ宝泉坊(館内食堂) | 11:30〜15:00 / 17:00〜20:00 | ○ | 休 | 休 | ○ | ○ | ○ | ○ |
| ジオミュージアム・ギャラリーしろかわ | 9:00〜17:00(16:30受付終了) | 休 | 休 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
また、近年急速に増加している電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)でのドライブ旅行において事前に把握しておくべき設備事情として、道の駅「きなはい屋しろかわ」の敷地内にはEV充電スタンドが設置されていません。標高差のある山間部を走る国道197号ルートでは回生ブレーキが効く下り坂がある一方、登坂区間での電力消費が大きくなります。もし充電残量が少なくなった場合は、当駅から国道197号を日吉・高知方面へ約10.8km(車で約12〜15分)進んだ場所にある隣接の道の駅「日吉夢産地」へ向かうのが最も確実です。道の駅「日吉夢産地」には、24時間年中無休で利用できるCHAdeMO規格(出力50kW・蓄電池アシスト式)のEV急速充電器が1基完備されています。また、逆方向の大洲・内子方面(道の駅内子フレッシュパークからり周辺など)や西予市宇和町方面にも充電インフラが存在するため、EVドライバーは「きなはい屋しろかわでは絶品グルメと買い物を満喫し、充電は前後の拠点で行う」という計画を立てておくと安心です。
アクセスとマップ
道の駅「きなはい屋しろかわ」は、愛媛県南予地方の中央部から東の四国山地・高知県境方面へと伸びる国道197号沿い、西予市役所城川支所のすぐ向かい側に位置しています。路線バスを利用する場合は、JR予讃線の卯之町駅や野村営業所方面から運行されている宇和島自動車バスに乗車し、「城川支所」バス停で下車すれば徒歩1分で到着します。マイカーやレンタカー、キャンピングカーでアクセスする場合は、出発地や旅の目的に応じて大きく3つのドライブルートから選択できます。
第一のルートは、松山自動車道の「西予宇和IC」から向かう王道ルート(所要時間:車で約40分〜50分)です。松山市方面や宇和島市方面から高速道路を利用してアクセスする場合、西予宇和ICで降りてから県道29号や県道35号を経由し、ミルクと相撲の町として知られる野村町を通って国道197号へ入り、右折して城川方面へと進みます。肱川(ひじかわ)上流の穏やかな川並みと美しい里山の風景を眺めながら走ることができ、道路改良が進んでいるため運転初心者や大型キャンピングカーでもストレスなく走行できます。
第二のルートは、松山自動車道の「内子五十崎IC」または「大洲IC」から国道197号を東進するルート(所要時間:車で約45分〜50分)です。松山市内から向かう場合、西予宇和ICまで南下するよりも高速道路の走行距離を短縮でき、内子町の歴史ある町並みや大洲市の肱川流域から県道229号・国道197号へ入って日吉・城川方面へと直進します。信号が極めて少なく、路面状態も良好な快走路が続くため、ツーリングライダーやドライブ好きに非常に人気が高いルートです。なお、松山自動車道の起点である松山ICから通算すると車で約1時間30分の所要時間となります。
第三のルートは、高知県(須崎市・津野町・梼原町)および「四国カルスト」方面から西進する山岳絶景ルートです。高知自動車道の高知ICからは車で約2時間の道のりとなり、坂本龍馬脱藩の道や隈研吾氏の建築群で有名な高知県梼原町から国道197号で県境を越え、愛媛県側に入って鬼北町日吉地区を過ぎると城川町へ到着します。特に、標高約1,000m〜1,400mの大パノラマが広がり「日本のスイス」とも称される「四国カルスト(姫鶴平・天狗高原)」からは車で約45分〜1時間ほどの距離にあるため、日中にカルスト大地で放牧牛や絶景を楽しみ、ランチや車中泊・温泉のために「きなはい屋しろかわ」へ降りてくる周遊コースは、四国ドライブの黄金ルートとして確立されています。
なお、晩秋から冬(12月〜2月頃)にかけて訪問するドライバーへの重要なアドバイスとして、城川町は昼夜の寒暖差が非常に激しい山間地域(隣接する日吉地区で標高223m以上)に位置しています。日中は晴れていても、夜間や早朝には橋の上や日陰のカーブで路面凍結が発生しやすく、寒波の到来時には積雪も見られます。冬季に車中泊や早朝ドライブを計画する際は、必ずスタッドレスタイヤを装着するかタイヤチェーンを携行して安全運転を心がけてください。
車中泊・休憩のしやすさを徹底チェック!
道の駅「きなはい屋しろかわ」で夜間の仮眠や車中泊を検討している旅行者に向けて、睡眠の質に直結する「駐車場の傾斜・区画配置・静粛性」と「24時間トイレの設備・清潔感」を、車中泊実践者の視点から詳しくレビューします。
駐車場の傾斜と夜間の静かさ
車中泊ユーザーが現地に到着して真っ先に確認するのが、車内で横になった際の「地面の傾き(傾斜)」と、夜間に熟睡を妨げる「道路騒音やアイドリング音」の有無です。
まず駐車場の規模と傾斜について見ていくと、道の駅「きなはい屋しろかわ」の駐車場は国道197号に沿って横に広がる平面レイアウトとなっており、24時間いつでも無料で出入庫が可能です。駐車可能台数は、国土交通省四国地方整備局の登録データで普通車20台・大型車3台・身障者用1台(合計24台)、西予市観光協会や城川ファクトリーの案内データで普通車18台・大型車2台・身障者用1台(合計21台)と表記されており、全体として約20台強のコンパクトでアットホームな規模感です。
路面の舗装状態は非常によく整備されており、雨水排水のためのわずかな水勾配を除けば、駐車場全体がほぼフラット(平坦)に造られています。傾斜がきつい山の道の駅では、車内で寝た際に頭側や足側が下がってしまい、夜中に何度も目が覚めたり段差解消用のレベラー(スロープ)をタイヤの下に噛ませたりする必要がありますが、当駅ではどの区画に停めても自然な水平感覚で快適に就寝できます。
次に、夜間の静かさ(静粛性)について掘り下げます。当駅が面している国道197号は日中は観光車両や生活車両、高知〜愛媛間を行き交う商用車が走りますが、山あいの城川町下相地区にあるため、本館の営業が終了する18時を過ぎ、さらに20時を回る頃には交通量が劇的に減少します。都市近郊の幹線道路沿いにある道の駅のような絶え間ない走行音や若者のたまり場になるような喧騒とは無縁であり、夜は川のせせらぎと山の静寂に包まれた落ち着いた環境へと変わります。
ただし、快適により深く眠るための実践的なコツとして、「大型車用駐車マスとの距離感」には配慮が必要です。国道197号は四国西南部と高知県を結ぶ物流ルートでもあるため、夜間から未明にかけて大型トラックが2〜3台ある大型車枠に滑り込み、仮眠をとるケースがあります。駐車場全体が20台強とコンパクトなぶん、大型車枠のすぐ隣に普通車を停めてしまうと、トラックのエンジン音や冷凍機のコンプレッサー音が車内に響きやすくなります。したがって、車中泊で駐車場所を選ぶ際は、大型車区画からできるだけ離れたトイレ棟側や茶堂(無料休憩所)寄りの普通車枠を選択するのがベストです。また、普通車枠が18〜20台と限られているため、大型連休(GW)や秋の和栗・紅葉シーズン(9月〜11月)に利用する場合は、夕方17時〜18時頃までに現地入りして区画状況を確認しておく余裕を持つと安心です。
さらに、道の駅「きなはい屋しろかわ」での休憩を特別な体験にしてくれるのが、駐車場の一角に佇む茅葺き屋根の茶堂型無料休憩所「宇宙心理庵(うちゅうしんりあん)」です。愛媛県南予地方から高知県境にかけての山間部には、古くから集落の入り口や街道沿いに「茶堂(ちゃどう)」と呼ばれる小さなお堂を建て、四国遍路のお遍路さんや旅人に無償でお茶を振る舞い、地域住民と旅人が語らう素晴らしいおもてなし文化が受け継がれてきました。
当駅の「宇宙心理庵」はその伝統的な茶堂建築を再現したもので、日中は茶の湯の無料サービスが行われています。また、城川町では毎年6月に五穀豊穣と害虫退散を祈願する伝統行事「実盛(さねもり)送り」が行われ、菅笠に袴姿の地域住民が田の畔を練り歩いて茶堂で休息をとるなど、今なお生きた地域文化の象徴として大切にされています。かつてこの休憩所の横には象徴的な大銀杏の木がそびえていましたが、2007年の台風によって惜しくも折れてしまったという歴史もあり、そうした地域の歩みに思いを馳せながら茅葺き屋根の下で足を伸ばして休むひとときは、長距離ドライブの疲れを芯からほぐしてくれます。
24時間トイレの清潔感
車中泊や家族旅行において、夜間でも安心して使える清潔なトイレがあるかどうかは、道の駅選びの決定打となります。道の駅「きなはい屋しろかわ」のトイレは、本館の特産品センターのすぐ横に配置されており、本館が閉まる18時以降や定休日の火曜日であっても24時間年中無休で利用可能です。トイレの入り口近くには24時間使える公衆電話も設置されており、万が一スマートフォンの電波が繋がりにくい緊急時にも連絡手段が確保されています。
国土交通省四国地方整備局の公式設備データによると、トイレの設置器数は男性用が5器、女性用が5器、そしてバリアフリー対応の身障者用(多目的)トイレが1器の合計11器となっています。普通車約20台という駐車場のキャパシティに対して男女各5器・多目的1器という設備規模は非常にゆとりがあり、朝の洗面・トイレラッシュ時でも順番待ちのストレスがほとんどありません。
そして、車中泊ユーザーにとって何より嬉しいポイントが、洋式個室に温水洗浄便座(ウォシュレット)が完備されている点です。山間部にある城川町では、秋から春先にかけて夜間の気温が一桁台から氷点下近くまで下がることが珍しくありません。寒い夜中にトイレへ起きた際、ヒヤッとする冷たい便座ではなく温かい便座とウォシュレットが利用できることは、体調管理と快適性の両面で大きなメリットです。
館内およびトイレ内部の清掃状態も極めて良好です。運営会社のスタッフが毎日丁寧な清掃と点検を行っているため、古い公衆トイレにありがちな不快な臭いや床の汚れがなく、洗面台や鏡もピカピカに磨かれています。夜間は入り口から内部にかけて明るい照明が点灯するため、防犯面でも安心感があり、女性やお子様連れのファミリーでも気兼ねなく利用できます。
一点だけ自然環境ゆえのアドバイスを挙げるとすれば、当駅は豊かな森林と清流に囲まれた山里にあるため、初夏から夏(6月〜9月頃)の夜間には、トイレの明かりに誘われて蛾や小さな羽虫が入り口付近を飛んでいることがあります。建物自体は清潔に管理されていますが、虫が苦手な方は夏場の夜間トイレ利用時に虫除けスプレーを軽く振っておくか、車のドアを開け閉めする際に室内灯を消して車内に虫が入らないよう工夫すると、より快適な夜を過ごせます。
なお、当駅には夜間も外に常設された大型ゴミ箱はありません(営業時間内の店舗周辺にはテイクアウト容器用の回収箱がありますが、家庭ゴミや車中泊で発生したゴミの持ち込みは禁止されています)。道の駅での仮眠・車中泊は「安全運転のための休憩」として認められているものですので、ゴミはすべて各自で持ち帰り、洗面台での歯磨き以外の洗い物(調理器具の洗浄など)や長時間のアイドリングを控えるなど、スマートな車中泊マナーを徹底しましょう。
ここがおすすめ!「きなはい屋しろかわ」の必食グルメとお土産
道の駅「きなはい屋しろかわ」が、四国の数ある道の駅の中でも「わざわざお腹を空かせて行くべきグルメ聖地」として圧倒的な支持を集めている理由は、運営母体である株式会社城川ファクトリーが持つ「城川自然牧場(食肉加工)」と「城川自然農場(和栗・農産物加工)」の2大自社工場から、出来立ての製品がダイレクトに届いているからです。
ここでは、館内の食堂「停満里(とまり)」の本格ランチ(650円〜1,100円)、屋外売店「いっぷく茶屋」の極厚ワンハンドグルメ&和栗スイーツ(350円〜1,000円)、そして特産品センターで買える「栗きんとん」「城川ベーコン」「地酒・城川郷」の価格帯とスペックを比較しながら、その魅力を徹底解説します。
レストラン・テイクアウト情報
道の駅「きなはい屋しろかわ」の食の拠点は、本館内にある軽食コーナー「停満里(とまり)」と、建物外側の出店「いっぷく茶屋」の2つのセクションに分かれています。公式プレスリリースでも「食べて、買って、また食べる」という「グルメ・ループ」が提唱されている通り、まずは食堂でしっかりとした丼やカレーを味わい、続いて屋外売店で焼きたての極厚ベーコンや搾りたての和栗モンブランをテイクアウトするというコースが、訪れる人を虜にしています。
10:30〜15:00 / 火曜定休
テイクアウト / 水曜定休
9:00〜18:00 / 火曜・元旦定休
館内軽食コーナー「停満里(とまり)」の絶品ランチメニュー
館内の食堂「停満里(とまり)」(営業時間 10:30〜15:00 / 定休日 火曜日)は、素朴で飾り気のない雰囲気ながら、提供される料理の肉質とコストパフォーマンスは驚くべき水準にあります。その最大の理由は、自社工場「城川自然牧場」で加工されたばかりの、一度も冷凍していない新鮮な愛媛県産豚肉と自家製ベーコン・ウインナーをふんだんに使用しているからです。公式のオリジナルメニュー人気ランキング(No.1〜No.6)および注目の限定メニューは以下の通りです。
| 人気順位・区分 | メニュー名称 | 価格(税込目安) | 料理の特徴・味わいのポイント |
| 人気No.1 | 城川豚ベーコン丼(並・みそ汁付) | 850円(旧価格730円) | 自家製城川ブロックベーコンと県産豚肩ロース肉を特製ダレで焼いた不動の看板丼。「赤柚子こしょうマヨネーズ」での味変が絶品。 |
| 人気No.2 | 温玉城川豚ベーコン丼 | 並+温泉玉子(+70円〜) | 豚ベーコン丼の中央にとろりとした温泉玉子をトッピング。濃厚な黄身と甘辛ダレ、燻製ベーコンが絡み合う王道アレンジ。 |
| 人気No.3 | 城川風カルビベーコン丼 | 各種 | 自家製の城川ベーコンとジューシーな豚カルビ肉を組み合わせ、濃厚な旨味を引き出した人気急上昇中のスタミナ丼。 |
| 人気No.4 | 城川風肉うどん・そば | 各種 | 自社製の城川ベーコンと豚カルビ肉を特製ダレで絡めてトッピングした、和風出汁にベーコンの薫香が溶け込む新感覚麺。 |
| 人気No.5 | 城川風肉・塩ラーメン(ゆず風味) | 各種 | 奥伊予らしい爽やかなゆず風味のあっさり塩ラーメンスープに、自社製城川ベーコンの旨味とコクをプラスした一杯。 |
| 人気No.6 | 城川風スープカレーライス | ライス付 1,100円(単品980円) | 長年の研究の結晶。2種のベーコン(プレーン・ガーリック)とウインナー、地元野菜、そして香ばしい「俵餅」が入った本格派。 |
| 注目メニュー | 麦味噌ベーコン丼 | 900円 | 愛媛伝統の甘みある麦味噌に城川ベーコンを漬け込んで香ばしく焼き上げ、ふんわり卵で優しく包み込んだ三位一体の味わい。 |
| 注目メニュー | シチューonライス(サラダ付) | 950円 | 手づくりのクリーミーなホワイトシチューをご飯にかけ、炙った城川ベーコンを贅沢にトッピングした洋風メニュー。 |
| 注目メニュー | 城川ソーセージカレー | 650円 | パリッと弾ける自家製城川ソーセージが贅沢に3本トッピングされた、手頃で食べ応え抜群のカレーライス。 |
堂々の人気No.1に輝く「城川豚ベーコン丼(並・みそ汁付き 850円)」は、運ばれてきた瞬間に桜チップの燻製の香りと特製ダレの香ばしい匂いが立ち上り、食欲を強烈に刺激します。丼の上には、一枚一枚が大きくカットされた愛媛県産豚の肩ロース肉と、厚みのある自家製「城川ブロックベーコン」がご飯を覆い尽くすように鎮座しています。お肉を口に運ぶと、冷凍肉を一切使っていないからこその柔らかい食感とともに、自家製ベーコンならではの甘い肉汁が「ジュワワワ〜ッ」と口いっぱいに溢れ出します。豚の脂身が非常に上品でくどさがなく、甘辛いコクのあるタレと絶妙に絡み合ってご飯が止まらなくなります。
そして、この「城川豚ベーコン丼」を単なる焼肉丼で終わらせない最大の仕掛けが、別添えで提供される「赤柚子こしょうマヨネーズ」です。半分ほど食べ進めたところでこの特製マヨネーズをお肉とベーコンに絡めると、奥伊予名産の赤柚子こしょうが持つ華やかな香りとピリッとした刺激にマヨネーズのまろやかなコクが加わり、一気にマイルドかつスパイシーな味わいへと変化します。さらにまろやかさを極めたい方には、温泉玉子を乗せた人気No.2の「温玉城川豚ベーコン丼」がおすすめで、とろける卵黄をベーコンに絡めて食べる瞬間はまさに至福のひとときです。
もう一つ、グルメ通の間で絶賛されているのが、人気No.6の「城川風スープカレーライス(1,100円 / 単品980円)」です。このメニューはスタッフの方々が長年の歳月をかけてスパイス配合を研究し完成させた渾身の逸品で、さらりとしつつも深いコクがあるスパイシースープの中に、なんと2種類の城川ベーコン(プレーン・ガーリック)と自家製城川ウインナー、地元城川産の新鮮な素揚げ野菜、さらには「俵餅(たわらもち)」までトッピングされています。カリッと焼かれたお餅にスパイシーなカレースープとベーコンの旨味が染み込み、一度食べると忘れられない中毒性があります。他にもタイ料理風のガパオライスなどが登場することもあり、小さな道の駅食堂とは思えないほどの創作意欲とレベルの高さに驚かされます。
屋外テイクアウト「いっぷく茶屋」の極厚ベーコン&和栗モンブラン
本館のすぐ隣にある屋外売店「いっぷく茶屋」(水曜定休)は、ドライブの合間に片手で食べられるワンハンドグルメと、城川和栗を惜しみなく使った極上スイーツの宝庫です。
ここでの絶対的な主役であり、公式メニュー表でもランキングを超越した「別格・不動の人気メニュー」として君臨しているのが、注文を受けてから鉄板でジュージューと焼き上げる「焼きベーコン(350円)」と「焼きフランクフルト」です。特に「焼きベーコン」は、一般的なスライスベーコンの常識を覆す厚さ約2cmという超極厚ブロックカットで提供されます。見た目はシンプルで無骨な串焼き・ブロック焼きですが、熱々のうちにガブリと噛み付いた瞬間、外側のカリッとした香ばしさの奥から、熟成された豚バラ肉の濃厚な肉汁が口の中に充満します。噛み応えがありながらも決して硬くなく、350円というワンコイン以下の価格でこれほど贅沢な肉の旨味を味わえるテイクアウトグルメは全国的にも希少です。
さらに、ランチ代わりになるほどの圧倒的なボリュームを求めるなら、いっぷく茶屋の人気No.4(イチ推しメニュー)である「ジオBLTサンド(城川風ビックベーコンサンド / 1,000円)」が外せません。「城川ベーコンそのものの美味しさを限界まで味わってほしい」という職人の情熱から生まれたこのサンドは、ドッグパンに挟まれた自家製ベーコンのサイズがなんと長さ20cm・厚さ1cmという規格外の大きさです。新鮮なレタス、トマト、ベビーリーフとともに豪快に挟み込まれており、味の決め手として使われているバルサミコ酢の爽やかな酸味とほのかな甘みが、分厚いベーコンの脂をさっぱりと引き立ててくれます。人目を気にせず大きな口を開けてかぶりつけば、長距離ドライブの疲労も一瞬で吹き飛びます。
また、いっぷく茶屋では人気No.5の「城川風でっかいフランクフルトドック」(自家製の特大フランクフルトとキャベツを地元ケチャップで味付けし、香ばしいフランスパンに挟んだ一品)や、ふわっとした生地の中にタコだけでなく自家製のガーリックベーコンを入れたユニークな「ベーコン入りたこ焼き(9個入 480円)」も販売されています。このベーコン入りたこ焼きは、定番のソースマヨネーズだけでなく、「赤柚子胡椒マヨネーズソース」や「ねぎポンズ」など好みのソースを選べるようになっており、ガーリックベーコンのパンチのある旨味と生地の調和が素晴らしく、おやつにも車中泊の晩酌のお供にも最適です。
そして、これらのお肉グルメを堪能した後の「別腹」を満たしてくれるのが、いっぷく茶屋の人気No.1〜No.3を独占する城川和栗のモンブランスイーツ3部作です。
一つ目は、いっぷく茶屋人気No.1の「山盛りモンブランどら焼き」です。ふんわりと焼き上げられたどら焼きの皮の間に、搾りたての濃厚な城川和栗モンブランクリームが文字通り「山盛り」になるまでたっぷりと詰め込まれており、和栗の豊かな香りと圧倒的な満腹感を同時に味わえる贅沢な一品です。
二つ目は、人気No.2の「飲むモンブラン(アイス・ホット)」です。「モンブランケーキをそのまま飲む感覚で楽しめるドリンク」という独創的なコンセプトで開発されており、冷たいアイス仕様だけでなく肌寒い季節に嬉しいホット仕様も選べるため、ドライブ中に車のドリンクホルダーに置いて少しずつ味わうのにもぴったりです。
三つ目は、人気No.3にしてリニューアルでさらなる進化を遂げた究極の和栗スイーツ「城川風モンブランアイス(たっぷりモンブランアイス)」です。コク深くリニューアルされたバニラアイスの上に、余計な混ぜ物をせず「和栗ペーストと生クリームのみ」で作られた純度抜群の濃厚モンブランクリームを惜しげもなくたっぷりと絞り出し、その頂上に愛媛県産の大きな渋皮栗を丸ごとトッピングしています。一口食べると、冷たいバニラアイスのミルキーな甘みとともに、和栗本来の上品で芳醇な香りが鼻腔を抜け、専門店レベルのクオリティに感動すること間違いありません。
直売所・おすすめのお土産
本館の特産品センター(営業時間 9:00〜18:00 / 火曜・元旦定休)には、城川町の契約農家が毎朝届ける新鮮な旬の野菜や果物に加え、ここでしか手に入らない、あるいは直営店だからこそ圧倒的に鮮度と品揃えが良い3大ジャンルのお土産が並んでいます。
1. 直売所お土産ランキング第1位:奥伊予・城川和栗の「栗きんとん」と「想い栗・想われ栗」
愛媛県は日本有数の和栗の産地として知られていますが、その中でも西予市城川町は「日当たりの良さ」「水はけの良い土壌」「山間地ならではの昼夜の激しい寒暖差」という、美味しい栗が育つための3つの自然条件が完璧に揃った特上産地です。ここで収穫される「奥伊予の城川和栗」は粒が大きく風味が極めて濃厚であるため、全国の有名な老舗和洋菓子メーカーから指名買いされるほどの高い評価を得ています。
道の駅を運営する城川ファクトリーの農産物加工部門「城川自然農場」は、なんと1日に最大3,000kgもの和栗を処理できる最新鋭の自社生産施設を保有しており、その圧倒的な加工技術と鮮度を活かして作られるのが、直売所人気No.1の和栗銘菓です。
直売所のお土産人気ランキングで堂々の第1位に君臨するのが、「栗きんとん」(6個入 1,460円〜2,139円 / 12個入 4,390円 / 極上和栗きんとん 5,800円など各種)です。厳選された城川和栗をホクホクに蒸し上げ、栗本来の淡く上品な香りと甘みを最大限に引き出すためにほんの少しの砂糖だけを加えて丁寧に和え、一つひとつ茶巾絞りにして仕上げられています。口に含むとほろりと優しく崩れ、まるで採れたての蒸し栗をそのまま味わっているかのような純粋な美味しさが広がり、緑茶との相性は抜群です。
栗きんとんと並んで高い人気を誇るのが、ロマンチックな名前が印象的な2種類の栗まんじゅう「想い栗(おもいぐり)」と「想われ栗(おもわれぐり)」です。特に「想われ栗」は、ブランデーを効かせた渋皮付きの城川和栗の甘露煮が丸ごと包まれた、しっとり芳醇な大人の味わいが特徴で、3個入りの手軽なパックから12個入りの贈答箱まで幅広く展開されています。また、これら3大銘菓を一度に味わえる「栗菓子10個入セット(栗きんとん4個+想い栗3個+想われ栗3個:3,800円〜4,410円)」や、「城川オリジナルモンブラン(3個入 3,450円〜)」「モンブランどら焼き(6個入 4,310円)」「和栗ともちの黒蜜パフェ(4個入 2,460円)」「栗ようかん6種セット(3,180円)」など、和栗スイーツのラインナップは百貨店顔負けの充実度を誇ります。
2. 直売所お土産ランキング第2位:本場ドイツ人マイスター直伝「城川ベーコン」と畜産加工品
お土産ランキング第2位であり、リピーターがクーラーボックス持参で買い求める道の駅の代名詞が、自社工場「城川自然牧場」で製造される「城川ベーコン」をはじめとする手作りハム・ソーセージ群です。
城川ベーコンのルーツは、職人たちが本場ドイツの食肉加工マイスターを直接訪ねて伝統的な製法を学び、それを日本人の繊細な味覚に合うよう独自に磨き上げたことにあります。製造工程においては「基本に忠実な製法」と「素材の鮮度」に徹底してこだわっており、原料には冷凍肉を一切使わず、厳選された新鮮な愛媛県産豚バラ肉のみを使用しています。新鮮な豚バラ肉を独自のスパイスと塩でじっくりと塩漬け・熟成させた後、国産の桜のチップを使って時間をかけて丁寧に燻煙(スモーク)することで、肉の旨味が凝縮されたジューシーで香り高いベーコンが完成します。加熱調理してステーキやパスタ、ポトフにするのはもちろん、実はそのままスライスして食べても驚くほど柔らかく、ビールや赤ワイン、日本酒の最高のおつまみになります。
直売所の冷蔵コーナーでは、使い切りやすい80gスライスパック(497円)から、自宅で好みの厚さに豪快にカットして楽しめる贅沢なブロックベーコン(1kgの大容量サイズまで展開)までがズラリと並びます。さらに直営店ならではのバリエーションとして、王道の「プレーン」に加え、香ばしい「ガーリック」、ピリッと和風の辛味が効いた「七味」、さらには燻製をかける前の豚肉本来の甘みを楽しめる希少な「白いベーコン」など、多彩なフレーバーが用意されています。
ベーコン以外にも、粗挽きの食感がたまらない「ペッパーウインナー」、冬場の鍋料理に入れると極上のスープが出る「お鍋用ウインナー」、熟成の効いた「サラミ」、さらには城川町の豊かな森の恵みをドイツの伝統技術で仕上げたジビエソーセージ「鹿ビアシンケン(ドイツ風ソーセージ)」など、肉好きにはたまらない逸品が目白押しです。
ドライブ旅行者にとって非常にありがたい配慮として、直売所で城川自然牧場のベーコンやウインナーを購入すると、持ち帰り用の保冷剤を無料で付けてくれます。さらに、毎年6月中旬には「お中元セール」、12月上旬には「お歳暮セール」がそれぞれ2日間限定で開催され、なんと人気の城川ベーコンやウインナーが全品2割引で販売されるため、この時期に合わせてドライブ計画を立てれば驚くほどお得にまとめ買いが可能です。
3. 明治31年創業・中城本家酒造の地酒「城川郷(しろかわごう)」と鬼王丸グッズ
特産品センターで見逃せない第3の名産品が、同じ西予市城川町嘉喜尾(かぎお)地区で明治31年(1898年)に初代・中城孫太郎氏が創業し、120年以上の歴史を紡ぐ老舗酒蔵「中城本家酒造合名会社」の日本酒「城川郷(しろかわごう)」です。道の駅「きなはい屋しろかわ」は中城本家酒造の正規取扱店となっており、蔵元直送のフレッシュな地酒を購入することができます。
中城本家酒造は、昭和60年(1985年)から現代表の中城英敏氏を中心に地域の人々の力を借りて酒造りを一新し、「基本となる清潔の徹底」と「自らが美味しいと思え、日本酒本来の旨さを表現したい」という哲学のもと、原料米には愛媛県産米(山田錦・しずく媛・媛育71号)を、仕込み水には酒蔵の裏山から湧き出る清らかな天然湧水を使用して、優しく旨味のある地酒を醸しています。直売所や地域で手に入る主なラインナップは以下の通りです。
| 銘柄名称(城川郷シリーズ) | 容量・本体価格(税込) | 原料米・精米歩合・スペック | 味わいの特徴・おすすめの楽しみ方 |
| 純米酒「尾根越えて」 | 300ml:737円 720ml:1,760円 1.8L:3,520円 | 麹米:山田錦・しずく媛(50%) 掛米:媛育71号(58%) 日本酒度:-2 / 酸度:1.5 | やわらかいお米の旨味と調和のとれた飲み口が特徴の看板純米酒。城川ベーコンの燻製香と相性抜群。 |
| 特別本醸造 | 300ml:693円 720ml:1,650円 1.8L:3,300円 | 麹米:山田錦・しずく媛(50%) 掛米:媛育71号(58%) 日本酒度:+4 / 酸度:1.2 | すっきりとした旨味とキレを兼ね備えた辛口本醸造。300ml小瓶は車中泊の就寝前の晩酌にも最適。 |
| 純米原酒 | 300ml:792円 720ml:1,870円 1.8L:3,740円 | 麹米:山田錦・しずく媛(50%) 掛米:媛育71号(58%) 度数:17.4% / 日本酒度:-2 | 県産米本来の濃厚な旨味をそのまま引き出した特別純米酒の原酒。ロックや冷酒でじっくり味わえる一本。 |
| 純米吟醸 / 純米大吟醸 | 純米吟醸 720ml:2,145円 純米大吟醸 720ml:2,805円 | 愛媛県産「しずく媛」100%使用 精米歩合:50% / 40% | きめ細かくやさしい口当たりと透明感のある綺麗な味わい。特別な日の手土産や贈答用に喜ばれる銘酒。 |
| さくらひめ(純米吟醸原酒) | 720ml:2,035円 | 原料米:しずく媛(50%) 度数:13.6% / 日本酒度:+3 | 愛媛県独自の花酵母「愛媛さくらひめ酵母」を使用した、華やかで穏やかな酔い心地の低アルコール原酒。 |
| 本醸造「相生(あいおい)」 | 1.8L:2,970円 | 山田錦・しずく媛(60%以下) 度数:14.5% / 日本酒度:+3.5 | 「城川郷の原点」として地元で愛され続ける、毎日の晩酌に手頃で飲み飽きしない伝統の本醸造酒。 |
| 酒粕デザート「テリーヌ・ビターヌ」 | 各種(板粕1kg販売もあり) | 国産米100%の芳醇な酒粕とチョコレートを使用 | 口に入れた瞬間に酒粕の芳醇な香りとチョコの甘み・ほろ苦さが広がる、滑らか食感の大人のスイーツ。 |
特に300mlの小瓶サイズ(616円〜792円)が充実している点は、車中泊トラベラーにとって見逃せない魅力です。昼間に直売所で「城川ベーコン」と「城川郷 尾根越えて(300ml)」を購入しておき、夕方に温泉へ入った後、道の駅に戻ってその日の運転を完全に終えてから車内で楽しむ「城川ベーコン×地酒・城川郷」のペアリングは、地元の大地と水が生んだ最高のマリアージュとなります(※飲酒後の運転は法律で固く禁じられていますので、必ず車中泊で翌朝まで一切運転しない状態になってから楽しみましょう)。なお、中城本家酒造(西予市城川町嘉喜尾1319 / TEL 0894-82-0146)では、前日までに事前連絡をすれば酒蔵見学(駐車場3台まで)も受け付けています。
また、同じ国道197号沿いの南予・奥伊予エリア(お隣の北宇和郡鬼北町は日本で唯一「鬼」という文字が自治体名に入る町として有名です)の連携から、特産品売り場や周辺道の駅では迫力ある「鬼王丸(おにおうまる)」関連の鬼グッズや南予ならではの特産品も並んでおり、見ているだけでも旅気分が盛り上がります。
周辺の温泉・入浴施設情報
車中泊や長距離ドライブ・ツーリングの旅において、1日の終わりに足を伸ばして浸かれる日帰り温泉が近くにあるかどうかは、その道の駅を宿泊地(仮眠地)に選ぶかどうかの決定的な判断材料になります。道の駅「きなはい屋しろかわ」は、この点において極めて恵まれた環境にあります。
車で約7〜10分!美人の湯「クアテルメ宝泉坊(宝泉坊温泉)」
道の駅「きなはい屋しろかわ」から国道197号を日吉・高知方面へ向かって東へ約6km、車でわずか約7分〜10分走った国道沿い右手に位置するのが、自然豊かな山あいの温泉健康施設「クアテルメ宝泉坊(宝泉坊温泉)」です。
- 施設名:クアテルメ宝泉坊(宝泉坊温泉)
- 所在地 / 連絡先:〒797-1701 愛媛県西予市城川町高野子46番地 / TEL:0894-83-0200
- 道の駅からの距離:国道197号経由で車で約7分〜10分(約6km)
- 入浴料(温泉浴場のみ):大人(中学生以上)700円 / 小人(3歳〜小学生)500円 / 高齢者(65歳以上)・障がい者(手帳保有者)600円
- 家族風呂(貸切風呂)料金:1室60分 2,500円(税込・一般料金 / 延長30分ごとに1,000円)※全2室・事前電話予約制
- プール&温泉セット料金:大人1,600円 / 小人900円 / 高齢者・障がい者1,300円
- 営業時間(宝泉坊温泉):10:00〜21:00(最終受付・札止め 20:00)
- 営業時間(家族風呂):利用可能時間 12:00〜20:00(札止め19:00 / 電話予約受付 10:00〜18:00または12:00〜18:00)
- 営業時間(バルネオプール):平日 12:00〜20:00 / 土日祝 10:00〜20:00(いずれも19:00札止め)
- 営業時間(館内食堂):11:30〜15:00、17:00〜20:00(ラストオーダー 19:30)
- 定休日:毎週火曜日(※その他定期メンテナンスによる臨時休館あり。館内食堂は毎週火曜・水曜定休)
- 駐車場:無料大駐車場完備(普通車50台〜80台 / 大型車3台収容可能)
クアテルメ宝泉坊の最大の魅力は、古くから地域の人々に「美人の湯」「化粧の湯」と讃えられてきた極上の泉質にあります。泉質は「低張性弱アルカリ性冷鉱泉」で、お湯に触れた瞬間に肌を優しく包み込むようなトロリとしたなめらかな肌触りが特徴です。弱アルカリ性のお湯が肌の古い角質を優しくケアしてくれるため、湯上がりにはまるでお化粧水を塗った後のように肌がつるつる・すべすべになります。また、冷鉱泉を適温に沸かしたお湯は保温効果が非常に高く、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、関節のこわばり、冷え性、疲労回復、慢性消化器病などに幅広い効能があるため、長時間のドライブで凝り固まった背中や腰をじんわりと芯から解きほぐしてくれます。
館内の温泉エリアには、広々とした大浴場や四季の山の風を感じられる露天風呂、サウナ、ジャグジーが完備されているほか、特にプライベートな時間を重視する旅行者から絶大な人気を集めているのが全2室の「家族風呂(貸切風呂)」です。1時間2,500円(税込)で利用できるこの家族風呂は、趣のある落ち着いた石造りの広い浴槽に、シャワー1基と洗面台がなんと3台も備えられた贅沢な造りになっており、カップルや夫婦、あるいは小さな子ども連れのファミリーが周囲の目を一切気にせず、自分たちのペースでゆっくりと名湯を堪能できます。家族風呂は事前電話予約制(TEL 0894-83-0200)となっているため、利用したい場合は当日の昼過ぎまでに電話で空き状況を確認して予約を入れておくのが確実です。
さらに、クアテルメ宝泉坊には温泉効果と温熱運動効果を組み合わせた屋内温水スパ施設「バルネオプール」(水着着用・レンタル水着あり)が併設されており、流れるプールやジャグジーなどでリフレッシュすることも可能です(※3歳未満またはオムツの取れていないお子様は本プールへの入水不可ですが、無料の幼児用ビニールプールが用意されています。また、刺青・タトゥーのある方は施設利用不可となっています)。
そして、道の駅「きなはい屋しろかわ」で車中泊をするユーザーにとって最も心強いのが、クアテルメ宝泉坊の館内食堂が夜間営業(17:00〜20:00 / L.O. 19:30 ※火曜・水曜定休)を行っている点です。山間部の道の駅で車中泊をする際、道の駅のレストランが15時、売店が18時に閉まってしまうと「夜の温かい食事をどこでとるか」という夕食難民問題が発生しがちです。しかし当エリアでは、夕方に道の駅での買い物を済ませてから車で7〜10分のクアテルメ宝泉坊へ移動し、20時までの間に温かい夕食と温泉入浴をセットで済ませてから、再び道の駅へ戻って就寝するという完璧な車中泊ルーティンが成立します。なお、火曜日と水曜日は宝泉坊の食堂が定休日となるため、水曜日に車中泊をする場合は18時までに道の駅の本館売店でお弁当や惣菜、城川ベーコン、パンなどを購入しておくのが賢明です。
道の駅から徒歩圏内!「奥伊予3施設」でアートと地球の記憶に触れる
道の駅「きなはい屋しろかわ」が他の道の駅と一線を画しているもう一つの魅力が、駐車場に車を停めたまま歩いて回れるすぐ隣に、全国的に有名な3つのミュージアムが集まっていることです。
これら3施設は「四国西予ジオミュージアム(下相945番地)」「西予市立美術館ギャラリーしろかわ(下相680番地)」「城川歴史民俗資料館(下相680番地)」で構成されており、個別の入館料はそれぞれ一般500円・高校大学生300円・中学生以下無料ですが、3館すべてに入館できるお得な「奥伊予3施設共通観覧券(一般900円・高校大学生500円・中学生以下無料 / 購入から1ヶ月有効)」が各窓口で販売されています(※開館時間は9:00〜17:00[最終受付16:30]、休館日は毎週月曜日・火曜日[祝日の場合は開館]および年末年始)。
なかでも絶対に立ち寄りたいのが、1993年に南予初の町立美術館として開館した森の中の小さな美術館「西予市立美術館 ギャラリーしろかわ」です。横山大観や片岡球子、マリー・ローランサンなど500点以上の本格美術品を収蔵する一方、毎年夏から冬にかけて開催される『全国「かまぼこ板の絵」展覧会』が日本中・世界中から注目を集めています。
この展覧会は、洋画家の折笠勝之氏が「絵はいつでも誰でも、なんにでも描けるんだ」と、かまぼこ板に描いた油絵を職員に贈ったことをきっかけに、阪神・淡路大震災が起きた1995年に第1回が開催されました。第1回展では、被災地である兵庫県の避難所で配られたかまぼこの板に絵を描いた作品が多数寄せられ、「絵を描くわずかなひとときが震災前の時間に帰れた」という感謝の手紙とともに10,891点もの作品が集まったという感動的な歴史を持っています。
それから30年以上の時を重ね、2026年7月19日から2027年1月11日までは「第31回全国『かまぼこ板の絵』展覧会」が開催されており、国内外から寄せられた全応募作品6,552点が1点残らずすべて館内に展示されています。第31回の大賞に輝いた西浩二さん(69歳・岡山県)の作品「夏・里山に生きる」(棚田の上を懸命に飛ぶゴマダラカミキリの触角を画面から飛び出させるように立体的に描いた秀作)をはじめ、かまぼこ板を薄く削り出して鉢から花びらまで精巧に造形した立体の「胡蝶蘭」や、20枚のかまぼこ板から唯一見つけた希少な年輪を活かしたキツツキの親子絵、さらには福井県坂井市の「日本一短い手紙」とのコラボ展示など、小さな木の板に込められた人間ドラマに胸が熱くなります。館内では実際にかまぼこ板に絵を描く製作体験も可能で、森岡館長から作品にまつわる心温まるエピソードを直接伺えることもあります。
そして道の駅のすぐ隣にある「四国西予ジオミュージアム」は、2023年に権威ある「日本展示学会賞」を受賞した最新の体験型博物館です。立体的な迷路のような展示空間の中に、西予市の海・里・山が育んだ貴重な岩石や化石、鉱物が並んでおり、一般的な博物館のような「触れたらダメ!」ではなく「触れていいよ」マークが付いた展示物に直接手で触れて地球の記憶を体感できます。スマートフォンやタブレットを使ったクイズラリー「ジオクエスト」や屋外の芝生広場・遊具もあり、ドライブの途中に身体を動かしてリフレッシュするのに最高のスポットです。
まとめ:道の駅「きなはい屋しろかわ」はこんな人におすすめ!
ここまで、愛媛県西予市城川町の「道の駅 きなはい屋しろかわ」について、営業時間・定休日の注意点から車中泊の快適性、極厚ベーコンと和栗の絶品グルメ、さらには周辺の美肌温泉やユニークな美術館までを詳しく解説してきました。最後に、この記事の結論として、道の駅「きなはい屋しろかわ」がどのような旅人におすすめなのかをまとめます。
- 本場ドイツ人マイスター直伝の製法で作られた「厚さ2cmの極厚焼きベーコン(350円)」や「城川豚ベーコン丼(850円)」など、冷凍肉不使用・工場直送の肉汁あふれるご当地グルメを堪能したい人
- 1日最大3,000kgの加工能力を誇る和栗の名産地で、茶巾絞りの「栗きんとん」や「山盛りモンブランどら焼き」「城川風モンブランアイス」など本物の和栗スイーツを食べ尽くしたい人
- 夜間の交通量が極めて少ない静かな山あいの環境と、傾斜の少ないフラットな駐車場、ウォシュレット完備の清潔な24時間トイレで快適に車中泊・仮眠をしたい人
- 車で約7〜10分の「クアテルメ宝泉坊(宝泉坊温泉)」でトロトロの美人の湯や貸切家族風呂に浸かり、地元・中城本家酒造の地酒「城川郷」と保冷剤付きの城川ベーコンをお土産に買って帰りたい人
- 四国カルストや高知県梼原方面への絶景ドライブとあわせて、道の駅から徒歩すぐの「全国かまぼこ板の絵展覧会(ギャラリーしろかわ)」や「四国西予ジオミュージアム」で感動と発見に満ちた時間を過ごしたい人
国道197号を駆け抜ける四国ドライブにおいて、道の駅「きなはい屋しろかわ」は、ここでしか出会えない圧倒的な「食の力」と「人の温かさ」に満ちた特別な場所です。火曜日(本館・食堂・温泉の定休日)と水曜日(いっぷく茶屋の定休日)のスケジュールだけ事前にチェックして、ぜひ次の休日は「きなはいや!(いらっしゃい!)」の笑顔が待つ西予市城川町へ出かけてみてください。

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